図鑑No.91　陽炎

「陽炎」は陽炎型駆逐艦の1番艦。

進水：1937年

全長：118,5m

全幅：10,8m

速力：35,5ノット

CV：藤田咲

 

台詞等から見る史実

「陽炎型」駆逐艦について。

軍縮明けのマル3計画で建造を決定した新型駆逐艦18隻のこと。帝国海軍の艦隊型駆逐艦の集大成と言える仕上がり。

武装は吹雪型と同等以上、速度や航続距離は朝潮型を上回ることを目的に15隻が建造された。

残りの3隻はと言うと、大和型建造の予算確保のための偽装申請であり、マル4計画にて残りの3隻は建造された。

 

近年になって、夕雲型かと思われていた「秋雲」が陽炎型であると判明したので、最終的には陽炎型は19隻存在する。

全19隻は並び順には諸説あるが、竣工順では次の通り。

陽炎 – 不知火 – 黒潮 – 雪風 – 初風 – 親潮 – 夏潮 – 早潮 – 天津風 – 磯風 – 時津風 – 浦風 – 嵐 – 萩風 – 谷風 – 野分 – 浜風 – 舞風 – 秋雲

 

艦これでは2013年12月現在7隻が実装済。

 

新鋭駆逐艦として第一線に次々と投入され、対潜能力や防御能力（機械室か缶室に浸水すると行動不能になった）に問題があった為に被害が多く、終戦まで生き残ったのは夕雲型と合わせて全38隻中雪風ただ一隻である。

 

 

「陽炎」はその陽炎型駆逐艦のネームシップ。

赤毛を黄色いリボンでツインテールにしている快活な長女。「やっと会えた！」や「さーんきゅ！」といった台詞にやられてしまった提督も多い。

 

史実では、霰・霞・不知火と共に第18駆逐隊を編成、真珠湾攻撃から数多くの作戦に参加してきた歴戦艦。

キスカ島への輸送船護衛任務時に、米潜水艦の奇襲攻撃を受け彼女だけが無事だった。

そのため第15駆逐隊へ転属、コロンバンガラ輸送に参加した。

陽炎はこの輸送作戦の1回目と3回目に参加したのだが、毎回同じ航路を取ったため、アメリカの機雷敷設艦により航路に機雷が設置された。

第5回目の輸送に向かう途中で、触雷して全艦損傷、陽炎も航行不能となりトドメの航空機からの攻撃を受けて沈没した。

 

艦これでの運は12とそこそこ高いのだが、史実では艦隊ごと壊滅してきたりと結構不運艦だったといえる。