図鑑No.92 不知火
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最終更新日:2014/01/14
艦娘図鑑
「不知火」は陽炎型駆逐艦の2番艦。
不知火とは九州有明海や八代海で夏の夜に発生する怪火のこと。真昼に発生する現象である姉の「陽炎」と対照となっている。
進水:1938年
全長:118,5m
全幅:10,8m
速力:35,5ノット
CV:藤田咲
台詞等から見る史実
「ぬいぬい」の愛称で呼ばれるクール娘。子供っぽい性格の多い駆逐艦の中では大人びた印象を受ける。その姿・言動からファンもたくさんいる。
戦闘になれば「沈め」「徹底的に追い詰めてやるわ」と物騒なことを言い出し、MVPをとっても「もっと骨のある敵はいないの?」と言ったり、中破しても不敵な笑みを浮かべたまま「不知火を怒らせたわね」と、とても駆逐艦とは思えない貫禄である。
史実については、同じ所属であった第18駆逐隊の陽炎・霰・霞の図鑑でも記述したように、キスカ島沖での濃霧による仮泊中に、米潜水艦「グロウラー」の雷撃を受けて大破している。
霰は轟沈、霞も大破という大惨事に海軍内では「油断していたのではないか」と非難の声があがり、駆逐隊司令の宮坂大佐は責任をとって切腹自決してしまった。
長い修理の後は千島・小笠原諸島方面への輸送任務に従事。
そして彼女も自己紹介で言っている運命のレイテ沖海戦を迎える。
志摩艦隊の一員としてスリガオ海峡への突入を開始したものの、旗艦那智が大破炎上漂流中の最上と激突し損傷。
さらに前方に炎上する扶桑や山城の西村艦隊の惨状を見たため、絶望的な敵勢力を察した志摩艦隊は反転し、戦果はなかった。
それから2日後、レイテ沖海戦で損傷した「鬼怒」の救助に向かった不知火だったが、鬼怒を発見できずに諦めて帰る途中で敵空母艦載機からの襲撃を受けて沈没した。
鬼怒の乗員はというと、後続の輸送艦による救助で大半が無事であった。運命とは皮肉なものである。
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