図鑑No.110 阿武隈
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最終更新日:2014/01/14
艦娘図鑑
「阿武隈」は長良型軽巡洋艦の6番艦。
艦名は福島・宮城を流れる阿武隈川より命名。
進水:1923年
全長:162,15m
全幅:14,17m
速力:36ノット
CV:野水伊織
台詞等から見る史実
ちょっと神経質で自信なさげな性格。その目立つ髪型が特徴。本人もかなり気を配っているようで、よくセットし直したりしている。
自己紹介から分かるように北上のことが苦手。
これは北上と衝突事故を起こしたことが由来で、その際には艦首を大破されている。
阿武隈の方が苦手と言っているが、実際に突っ込んだのは阿武隈の方だったり・・・。
ただ、急に止まれない船での事故の場合、衝突される側にも原因があることも多く、一概にはどちらが悪いとは言えない。この事故はどちら側も表立った処分がないことからお互い様だった模様。
ちなみにこの艦首の修理に際して、ダブルカーブ形状へと変えたため他の長良型のスプーン型と異なる形をしている。レアリティが一人だけ違うのはこの辺りが理由なのかもしれない。
また、同じく自己紹介の中で「潮」に感謝しているのは、スリガオ海峡海戦にて被弾した際、護衛艦として随伴してもらったことが理由。
応急修理を受けてから阿武隈が沈没するまで随伴し、沈没時の生存者の救助も潮が行った。
史実では、こう見えて沈没まで一貫して第1水雷戦隊の旗艦を務めた艦である。
主な戦闘では、アッツ島沖海戦、キスカ島撤退作戦、スリガオ海峡海戦などに参加した。
キスカ島撤退作戦では、旗艦として司令官木村昌福少将のもとで島風や響等を率いて活躍している。
霧のため島影を敵艦と誤認し、右魚雷戦の号令で魚雷4本を発射。見事に全弾命中した・・・。なんて失敗談も。
この時の様子を、阿武隈水雷長の石田大尉が詠んだ狂歌
「一番が 敵だ敵だとわめき立て あっと打ち出す二十万円」
が残っていたりする。一番とは見張り員のこと。20万円は現代では20億円相当であるらしい。
ちょっと失敗したテヘペローなんてレベルの金額じゃなかった(;゚д゚)
ちなみに艦これでのキスカが元となっている「キス島撤退作戦」では駆逐艦しか参加できず、旗艦なのにハブられている。阿武隈ェ・・・
レイテ沖海戦ではスリガオ海峡より西村艦隊の後に続いて突入した。
この時、2万メートル先の海上に炎上する軍艦を発見、阿武隈では西村艦隊の大戦果と思い「緒戦の血祭りだ!」と沸き立った。
しかしその直後「左に炎上するのは扶桑!」「右に燃えながら突っ込んでいくのは山城!」と報告が入り、愕然としたらしい。
阿武隈は敵魚雷艇群の攻撃を受けて損傷。旗艦を「霞」に移して、「潮」に随伴され戦線から離脱した。
翌日、応急修理を行い航行を再開したが、B-24の攻撃を受け機関が停止し火災が発生した。
この火災により魚雷が誘爆し艦体を破損。退艦命令が出され、生存者は艦首から退艦し潮に救助された。その約3時間後、阿武隈は海へと沈んでいった。
余談だが、第6駆逐隊の4人は第1艦隊第1水雷戦隊の所属で、旗艦である阿武隈の直属だったはずなのだが、誰もその点に触れていなかったりする。阿武隈ェ・・・
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