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図鑑No.82 夕立

公開日: : 最終更新日:2014/01/05 艦娘図鑑

艦これ 図鑑No.82 夕立

「夕立」は白露型の4番艦。

この名を持つ艦船は神風型駆逐艦「夕立」に続いて2代目。

進水:1936年

全長:111m

全幅:9,9m

速力:34ノット

CV:谷邊由美

 

台詞等から見る史実

夕立の紹介するっぽい?

見た目はお淑やかでお嬢様っぽい艦娘。ちょっと抜けたような印象を受けるが、それはあくまでも見た目の話

自己紹介にもある第三次ソロモン海戦(第一夜)では、結構どころか獅子奮迅の大活躍だった。

「米軍前衛艦隊に単艦で突撃して、わずか32分の間に多数の巡洋艦・駆逐艦を航行不能に追い込み、米軍側の指揮官を含む高級将校数人を戦死させた」『阿修羅』と評された程の武闘派。

ただ、あまりの乱戦に戦果がはっきりとしていない。そのため語尾に「ぽい?」というのが口癖になっている。

 

第三次ソロモン海戦について。

艦隊前方にいた夕立と春雨は敵艦隊を最初に発見。共に米艦隊に突撃、春雨離脱後に再度単騎で突撃した。ここからが彼女のいうところの「素敵なパーティー」の始まりである。

世界の海戦史上にも残る大乱戦であり、夜間ということもあって最早誰が誰を撃ったのかさえはっきりしていない。

一応、夕立の戦闘詳報によると、

「防空巡洋艦1隻轟沈・防空巡洋艦1隻大火災・巡洋艦及び駆逐艦1隻火災」

「巡洋艦三隻及び駆逐艦一隻に対し主砲150発以上機銃200発以上、巡洋艦二隻に対し魚雷八発」

となっている。

ただし、魚雷は命中したものの巡洋艦の轟沈まではしていなかったり、状況的に他の艦にも被害を与えていたりするものと思われる。この辺りは人によって評価が別れる。

どちらにせよ、単独で突撃し敵を混乱に陥れたという戦果は大きく評価されている。

 

孤軍奮闘するが、最後は夕立自身も大破し航行不能となり、五月雨によって生存者は救出されて破棄された。最後は米軍により沈められている。

再突撃から航行不能となるまでの時間はわずか32分。まさに「ソロモンの悪夢」を見せた艦だった。

 

 

吉川潔艦長について。

前述の突撃で戦果を挙げた夕立の艦長。何隻もの駆逐艦の艦長を経験してきた優秀な人物で、人望も厚かった。

夕立着任前には陸上への異動命令が出ると現場の水上勤務を嘆願し、将官への出世より駆逐艦を選ぶほどの駆逐艦ラブ勢である。ロ○コン?

褒めて褒めてー!」と懐っこい性格なのは提督に恵まれた過去を表わしているのかも。

 

航行不能になった夕立を動かすために、ハンモックを帆の代わりに張り「帆船」とするように指示、更なる戦闘の続行を望んだという猛将っぷりを表す逸話も残っている。

その後、負傷が原因で教官になるよう命を受けるも、それを辞退して駆逐艦「大波」の艦長としてソロモン海へ舞い戻る。

不幸にもレーダーを有効活用し始めた米駆逐艦隊に先制攻撃を受け、大波と共に海の底へと沈む。後に二階級特進の名誉を受けた。

 

ちなみに日本海軍には「駆逐艦が軍艦ならば ちょうちょトンボも鳥のうち」と言われるほど「艦艇」を卑下する傾向があった(日本海軍において「軍艦」とは戦艦や空母、重・軽巡などを指し、駆逐艦や潜水艦は「艦艇」とされた)。

そんな大艦巨砲主義の日本海軍において戦死後二階級特進の栄誉に輝いた駆逐艦長は彼ただ一人。

 

 

艦これでは、このような凄まじいエピソードから遂に改二が実装。

詳しくは夕立改二の図鑑でするが、その史実を表したイラスト・性能となった。

が、つついてみれば「てーとくさん、ご用事はなぁに?」といつもの夕立なので安心してほしい。

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