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図鑑No.23 榛名

公開日: : 最終更新日:2013/12/19 艦娘図鑑

艦これ 図鑑No.23 榛名

金剛型戦艦の3番艦。

金剛や比叡と同じく名前の由来は山。戦艦で旧国名ではないのは元が巡洋艦だったため。

進水:1912年

全長:214,6m(第二次改装より222,05m)

全幅:28,04m(第一次改装より31,02m)

速力:27,5ノット(第一次改装25ノット、第二次改装30,5ノット)

CV:東山奈央

 

台詞等から見る史実

「榛名」は主力艦として始めて民間造船所に建造発注された艦であり、川崎造船所(後の川崎重工業)に発注された。

また、一方で三菱合資会社三菱造船所(後の三菱重工業)には4番艦「霧島」が発注された。

同時期だったため両者は激しい競争意識を持って建造に当たることとなる。

艦これでの霧島がライバル視しているのはこのため。

工事もかなり進んだ1914年、1つの悲劇が起きる。榛名の機関試験の直前に故障が見つかり、予定が6日間遅れることとなった。機関建造の最高責任者がその責任を感じ、試験が行われる予定であった当日の朝、自刃してしまった。当時の軍艦建造は、それほど重大な責任感を持って行われていた。

このような悲劇が続かないようにと、海軍側からの要望もあり、竣工時は同日となった。実質双子のようなものである。

 

お姉さん方と同じくユトランド沖海戦の結果、防御力の脆さが露呈。第一次改装が施される。

ちなみにこの「榛名」、第一次改装も第二次改装も最初に行われた艦であり、生まれた経緯共々、常に技術の進歩の礎となった献身的な艦である。結婚したい。

 

 

二次改装が完了後は高速戦艦として各地で活躍。

マレー・ミッドウェー・ガダルカナル・レイテなど主要な作戦ほぼ全てに参加し、その全てで生き残っている。艦これでは、他の金剛型よりも運の値が高いのは、終戦まで生き延びたのが彼女だけだからだと思われる。

 

その速力から主に金剛お姉さんと組むことが多く、ガダルカナル作戦では共にヘンダーソン飛行場を砲撃で使用不能にした。

 

金剛が沈んでしまったレイテ沖海戦の帰途、榛名も至近弾を受け損傷する。修理のために呉に停泊するが、金剛の沈没や敗戦が重なっての油不足なども相まって、そのまま終戦まで出撃の機会はなかった。

呉空襲の際には、爆撃機編隊に向け無標準で主砲を発射し、隊長機を吹き飛ばしているが、無数の命中弾を浴び大破着底した。そのまま終戦を迎え、終戦後に解体された。

 

「榛名」は太平洋戦争開戦時ですでに艦齢26年の老朽艦であったにも関わらず、最前線での主要海戦のほぼ全てに参加し、その全てで生き残った。

このことは雪風などと並び「日本海軍の武勲艦」と評されることも多く、またその終末を「解体」という形で迎えたことから、「戦後復興のための資材となってくれた」といわれることも多い。

最初から最後まで献身的な戦艦で、日本の支えとなった戦艦である。結婚したい。

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