図鑑No.181 天津風
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艦娘図鑑
陽炎型駆逐艦の9番艦であり、本艦のみ次世代型駆逐艦「島風」用の試作機関を搭載していた。
米潜水艦の雷撃により大破、仮艦首を装備して日本本土へ帰投中、米軍機の攻撃を受け1945年4月アモイで座礁、自沈した。
艦名は初代天津風(磯風型駆逐艦)に続いて2代目。
進水:1939年
全長:118.5m
全幅:10,8m
速力:35,0ノット
CV:小倉唯??
台詞等から見る史実
1周年イベント「索敵機、発艦はじめ!」で先行実装。当イベントのE3にあたる海域のクリア報酬。
史実で新型ボイラーのテスト艦だったこともあって、初期装備で強化型艦本式缶を、改に改装することで新型高温高圧缶と三式水中探信儀を持ってきてくれるありがたい艦娘でもある。
未改造でスロットが3つあり、改造レベルも20と育てやすい部類に入る。
容姿は、
ロングの銀髪をツインテール、ツインテールの根本に吹き流しを付けている。
制服は雪風の色違いと思われる(スカートを履いていない)セーラー服に、ガーターベルト、ニーソックスを着用。絶対領域が眩しい。
また、腰に付けた艤装には「アマツカゼ」(右から書いているのでゼカツマア)と書かれており、その上に「連装砲くん」がいる。
この連装砲くんに関しては「あたしの連装砲くんの方が、可愛いに決まってるでしょ?」という台詞もあるので今後島風との絡みもあるかも?
中破絵では前部喪失の史実を反映して、後ろ向きではあるものの服の前側が殆ど肌蹴る。ちなみに下着は黒。
史実
艦名の「天津風」とは、元々は「天つ風(あまつかぜ、大空を吹く風の意味)」の当て字であり、百人一首にもこの言葉を使った和歌があるくらい優雅な言葉。
次世代型駆逐艦島風のための実験台として、試作の高温高圧ボイラーを搭載。
「理想的な」艦隊型駆逐艦として完成されたはずの陽炎型だが、速力は35ノットと列強の新型艦に比べて特別優れているというものでもなかった。
駆逐艦の雷撃の成功率というものは、いかに命中魚雷を得やすい射点(発射場所)に早く到達出来るかにかかっており、そのためには概ね目標よりも10ノットは早いことが求められた。
そこで陽炎型よりも強力な機関の開発、次世代型(島風型)に載せる機関のテスト運用として搭載されたのが「天津風」である。
試験結果は概ね良好、天津風の成功を踏まえ建造され、新型缶を搭載した次期主力駆逐艦が重雷装高速駆逐艦「島風」である。そのため島風の従姉、もしくはプロトタイプ島風のような関係にあたる。
開戦当初は同型艦である初風、雪風、時津風(未実装)とともに、「華の二水戦」指揮下の第十六駆逐隊の一員として、南方攻略作戦に参加。空母や輸送船団の護衛も行った。
それからはほかの陽炎型と同様、艦隊の護衛やソロモン方面で活躍した。
夕立の素敵パーティーでお馴染み第三次ソロモン海戦第1夜戦にも参加。駆逐艦1隻を仕留めた後、探照灯照射を行うが狙い撃ちにされ死者負傷者多数を出してしまう。
この際途中離脱したため味方からは一時沈没したと思われており、後で合流した際にはその生存を喜ばれたという。
その後工作艦明石による応急修理を受けてから単独帰国して本格的に修理された。(彼女と明石の実装が同時期なのはこのためかもしれない。)
以後は輸送船団護衛任務に従事。大戦末期の1944年1月に雪風、千歳とともにヒ31船団の護衛任務を行っていた中で米潜水艦「レッドフィン」を発見。
追撃を行うも逆に雷撃を受けてしまい、船体が真っ二つに断裂、前部を喪失した。
シンガポールで応急修理を受け、仮の艦首・艦橋をつけ、本格修理のため日本本土を目指したが、度重なる空襲などでアモイで力尽き浅瀬に座礁、その後も修理・曳航が試みられるが不可能であると判断され、武装と物資のみを引き揚げた後搭載していた爆雷により自沈処分された。
戦後には海上自衛隊初の艦対空ミサイル搭載護衛艦(DDG)となる3代目「あまつかぜ」(DDG163)が1965年に就役している。
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