図鑑No.90 霞
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最終更新日:2014/01/14
艦娘図鑑
「霞」は朝潮型駆逐艦の9番艦。
就役が「霰」のほうが先だったため、10番艦とする場合もある。艦これではこちらを採用している。
進水:1937年
全長:118m
全幅:10,386m
速力:34,85ノット
CV:宮川若菜
台詞等から見る史実
全艦娘の中でも屈指のツンツン娘。
「惨めよね!」「死ねばいいのに!」「何度言わせるのよ、このクズ!」と最早どちらが上官か分からないレベルの罵倒の数々。
初見では毛嫌いする提督も少なくないかも知れない。
でも待ってほしい!提督の皆さんならもうお分かりだろうが、艦これでのキャラクターというのは史実に基いてちゃんと理由がある。この「霞」も例外ではない。
しかし、キスカ沖で潜水艦「グロウラー」の奇襲を受けて、霰は轟沈、不知火と霞は大破した。
(詳しくは霰の図鑑参照。)
この時、司令駆逐艦であった「霞」は数々の非難と陰口を浴びせられた。それにより司令は責任を取って切腹自決までしている。そして駆逐隊は解隊。
「用があるなら目を見ていいなさいよ!」「だから何よ?」「はぁ?それで逆ギレ?」といった彼女の台詞もその過去を考えるとまた意味が違って見える。
帝国水上作戦最後の勝利となった礼号作戦にも参加。
この作戦では、重巡「足柄」や軽巡「大淀」を差し置いて旗艦を努めた。
この時の司令官は「帰ろう、帰ればまた来られるから」の名言で知られる木村昌福少将。
木村は、この戦いで撃沈された駆逐艦「清霜」乗員の救助のために、旗艦の「霞」自ら危険海域で機関を止めて救助にあたった。
他の艦へは帰還を指示したが、「足柄」「大淀」は命令を無視して「霞」を護衛。
この時すでに「足柄」は中破、「大淀」は速力低下の状態であったが、それでも両艦は襲撃してきた魚雷艇を撃退。さらには駆逐艦「朝霜」までもが命令を無視して「霞」と共に救助を始めた。
まさに「あ~もうバカばっかり!」状態である。
各艦の活躍の甲斐あって、木村艦隊は損失を清霜一隻のみにとどめ、米軍の追撃艦隊を振りきって無事戦場を離脱した。
最後は自己紹介にもあるように、「大和」と共に坊ノ岬沖海戦に参加。米艦載機の猛攻に対し奮戦したが航行不能となり、「冬月」によって雷撃処分された。
こうして史実を見てると彼女のきつい言葉も、実は優しさの裏返しなのではないかと思える。
いつかデレてくれると信じて彼女を育ててはいかがだろうか!
・・・「だから何よ」。
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