図鑑No.73 雷
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最終更新日:2014/05/20
艦娘図鑑
「雷」は吹雪型(特型)駆逐艦の23番艦。
暁型(特Ⅲ型)駆逐艦としては3番艦である。
進水:1931年
全長:118m
全幅:10,36m
速力:38ノット
CV:洲崎綾
台詞等から見る史実
「雷」と書いて「いかずち」と読む。「かみなりじゃないわ!そこのところもよろしく頼むわね!」
3番艦だが、竣工は暁よりも早く1番お姉さんだったりする。
提督に対してデレた台詞というかあまりの優しさから付いたあだ名は「ダメ男製造機」。
学校や仕事で疲れた時に、秘書艦にすると実際癒される。可愛い。
幼い見た目と裏腹にその溢れ出る母性から「ロリ母性」という稀有な属性の艦娘である。超可愛い。
妹の「電」とは漢字も艦これでのイラストも似ているが、実際にもよく間違えられていたようで、郵便物の誤配などは日常茶飯事、郵便物交換会なんてものが頻繁に行われていたらしい。
イラストといえば、彼女が手に持っているのは錨。暁型の錨は艤装から取り外せたため、このようなイラストになっている。
また、錨を構えたポーズがメジャーリーガーのイチロー選手を彷彿とさせるが、故意か偶然か、彼女の進水日である10月22日はイチロー選手の誕生日である、といったイラストに関する考察もある模様。
戦歴は自己紹介にもあるスラバヤ沖海戦が有名。
英重巡洋艦「エクセター」、英駆逐艦「エンカウンター」、米駆逐艦「ポープ」を撃沈する活躍を見せる。
その後、工藤俊作艦長の指示で「電」と共に沈没した敵艦隊の生存者の救助に当たった。「電」は376名、「雷」は422名を救出している。
「雷」船内では、日が暮れ始める頃にはすっかり両軍兵士達は打ち解け合ってしまっており、私物の物々交換等が盛んとなり、「艦内軍紀を厳守せよ」と指示が出されたこともあったという心温まるエピソードも。
このとき指示を出した工藤俊作について。
身長185㎝、体重95㎏の体躯で柔道の有段者であったが、性格はおおらかで温和だった。
艦内では鉄拳制裁を厳禁し、部下には分け隔て無く接していた事から、工藤が艦長を務めていた際の艦内は、いつもアットホームな雰囲気に満ちていたという。
決断力もあり、細かいことには拘泥しなかったので、部下の信頼は厚かった。
「兵の失敗は、やる気があってのことであれば決して叱るな」と口癖のように言っており、見張りが流木を敵潜水艦の潜望鏡と誤認した際も、その注意力を褒めた。
その人柄からか「工藤大仏」なんてあだ名で呼ばれていたようだ。
艦これでの「雷」の優しい性格は、この工藤艦長の影響が大きいのかもしれない。
その後の逸話にこんなものがある。
「雷」に救助された「エンカウンター」砲術士官であった元海軍中尉サムエル・フォールは、恩人である工藤の消息を求め来日。
しかし工藤はすでに他界してしまっており、再会は叶わなかった。
後に墓所等の所在が判明したため、報告を受けたフォールは再度来日し、その墓前と家族に感謝の思いを伝えた。
この来日により、今まで語られることのなかった工藤艦長や「雷」の活躍は書籍やテレビでも取り上げられており、一般的に広く知られている。
この逸話に関しては、↓の「敵兵を救助せよ!―英国兵422名を救助した駆逐艦「雷」工藤艦長」(惠隆之介著)に詳しく書かれている。
興味のある方はぜひどうぞ。
敵兵を救助せよ!―英国兵422名を救助した駆逐艦「雷」工藤艦長 惠 隆之介 草思社 |
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