図鑑No.171 Bismarck(ビスマルク)

ビスマルク級戦艦のネームシップ。

艦名はドイツ統一の立役者の鉄血宰相オットー・フォン・ビスマルクにちなんで付けられた

進水：1939年

全長：241,55m

全幅：36m

速力：30,8ノット

CV：遠藤綾

 

台詞等から見る史実

2014.3.14ホワイトデーアップデートにて初実装された海外艦の1隻。

同時実装された海外艦にはZ1とZ3。

入手方法は海外艦(Z1)と邂逅後「ある条件下」（=Z1を旗艦）での大型建造でのみ入手可能。

艦これでは、数少ない速力「高速」の戦艦。

金剛型と比較すると、耐久や装甲面が優秀。燃費が若干悪いものの他の性能はさほど差はない。また、徹甲弾が装備出来ないことは金剛型と同様。

現状ではBismarck改(Lv30)までだが、公式によるとさらなる改装(改二)の用意もしてあるとの事。

イラストの服の模様は実艦に施された『バルティック・スキーム』と呼ばれる、白と黒の帯を用いたドイツ海軍特有の迷彩塗装。

今日も一部のファンには人気の迷彩である。

また艦首・艦尾にはナチスのシンボルである「鉤十字」のマークが施されていたが、さすがにそれは再現していない。
新生ドイツ海軍初にして最後の本格的な戦艦であるビスマルク級戦艦1番艦。ちなみに2番艦はティルピッツ。

設計は1934年に始まり、排水量はイギリスとの合意であった35,000トンを越え42,600トンまで増加した。

1936年7月1日にハンブルクのブローム・ウント・フォス社で起工、1939年2月14日に進水、1940年8月に就役。

ドイツの科学力や知識の粋を集めた戦艦だったため、後の沈没によってドイツ海軍は多大な損害を受けた。

 

科学力などを集めた戦艦とはいうものの、第一次大戦期に建造されたバイエルン級を元とした旧式設計を発展した作りで、同世代の日米戦艦に比べれば機構的にも若干見劣りする艦だったりする。

排水量だけを見れば当時世界最大級の戦艦であったが、対空射撃管制や装甲板の防御配置、乗員の練度などに問題も多かった。

特に設計の段階で考慮されるべき遠距離砲戦に対応する防御を、甲板構造物の重量面・その他の問題から軽視。結果として装甲が近距離砲撃戦を前提として喫水線側に集中するなどし、近距離の殴り合いより遠距離砲撃戦の方がやられやすいと言う物騒な艦体になった。

また、主砲は艦これでも初期装備として持ってくる38cm砲を採用。大口径化は遠距離砲戦の頻度を上げる事となり、同時に垂直方向からの着弾可能性があがる。
ビスマルクは、バイエルン級より航空攻撃や遠距離砲戦に備えて水平防御を強くしたが、その分垂直方向の防御はやや弱く、これも近距離砲撃に比べ、遠距離砲撃に脆弱という上記の理由の一つである。

機関出力は150,170馬力で大和より控えめ。しかし長くスマートな艦体の効果で速力は30,1ノットとかなり早い。

 

 

就役の8ヵ月後（1941年5月18日）、大西洋上で水上艦隊により、英国本土への補給を断つことを目的とした「ライン演習作戦」に出撃。

これがビスマルクにとって最初で最後の作戦となった。

23日、デンマーク海峡に達した両艦をイギリスの哨戒部隊が発見。この情報を元に巡洋戦艦フッド、及び最新鋭戦艦プリンス・オブ・ウェールズと護衛の駆逐艦6隻を迎撃に向かわせた。

翌24日、イギリス艦隊が先にドイツ艦隊を発見し砲撃の口火を切った。（デンマーク海峡海戦)

ドイツ艦隊はフッドに対してレーダーを援用した集中砲火を加え、海戦勃発から約8分後の第五斉射がフッドの後部弾薬庫を直撃。同艦は一瞬のうちに爆沈し、すでに自らも多数被弾していたプリンス・オブ・ウェールズは撤退した。

だがビスマルクも損傷した為、僚艦と分かれて作戦を中断。フランス（当時ドイツ占領下）への寄港を目指すことに。

しかし、復讐に燃える英国海軍が稼働中のほぼ全主力艦艇を投入してビスマルクを追撃(ビスマルク追撃戦)。

空母2隻からの複葉機ソードフィッシュが大挙して襲い掛かり、うち1機が放った魚雷がビスマルクのスクリューと舵機室を破壊。速度低下・操舵不能となったところを水上艦隊が補足。猛烈な砲火を受けビスマルクは沈黙。

英巡洋艦ドーセットシャーからの雷撃をうけて沈没した。(※ドイツ側の発表は自沈。だが残骸の調査からも「英国軍の攻撃による損傷が主な原因」との見方が優勢。)

艦娘としての運は、初陣での戦没・舵機室への不運すぎる一発などを考慮して若干不運寄りとされている。