図鑑No.024 彗星
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装備図鑑
主力となる艦爆機。上位の艦爆である彗星一二型甲はレア度が高く手に入れにくいため、こちらの彗星が特に中盤辺りでは主力となる。
入手手段としては一部の空母の改造時や開発でそこそこ手に入る。艦攻とよく比べられるが、どちらがいいかはこちらの記事を参照。
ちなみに比べる対象はゲーム的にも史実的にも天山。 流星よりも弱いのは当然といえば当然なのであんまり比べないこと。
モデルは帝国海軍の艦上爆撃機「彗星一一型(D4Y1)」。艦上爆撃機としては小型で、単座の零戦とあまり大きさは変わらない。その小型なボディと胴体格納式の爆弾倉により、図鑑説明にもあるように高速で高い機動性を持っていた。
その速度は約時速550キロと説明の通り、時に護衛の零戦をおいて行くくらい。また、九九艦爆では積めなかった500kg爆弾を搭載できるようにもなった。
機体としては悪くなかったのだが、例によって開発が遅れに遅れた。開発自体は九九艦爆のすぐ後に開始されていたのだが、主に電装関係の開発に手間取った。珍しく(?)エンジンではない。
エンジンはドイツのダイムラー・ベンツ社の液冷エンジンを国産化した「熱田」で、資材不足などで品質こそ良くはなかったものの、整備さえ問題なくできればそれなりに優秀なエンジン。
“整備さえ出来れば“というのは、前線では水冷のエンジンに慣れていなかったり、その整備法の教育・マニュアルが徹底されていなかったこともあり、結構ひどいことになっていたらしい。瑞鳳ではないが「整備大変なのよー、整備が」。
こうして結果的にまともに使えたのは戦争も末期の1944年頃。さすがに遅すぎた。
イラストの機体番号は「鷹-13」、第五二三海軍航空隊、通称「鷹部隊」所属機。主にマリアナ諸島防衛を担当していた。靖国神社にある遊就館に展示されている機体だったりする。(展示機はヤップ島から回収した複数機を元にレストアしたもの)
ちなみによく誤解されることだが、本来は九九艦爆ではなく九四艦爆(およびその性能向上型の九六艦爆)の後継機。彗星の開発が難航している間にも次々と空母は完成、ミッドウェー海戦や南太平洋海戦など必要を迫られたので、繋ぎとして開発されたのが九九艦爆である。
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