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図鑑No.042 応急修理要員

公開日: : 装備図鑑

艦これ 図鑑No.042 応急修理要員

レア度☆1つのコモンアイテムだが、ものすごく貴重なアイテム間違っても捨てないように。 ちなみに私は始めたての頃1個廃棄した!

一部の任務やイベントで手に入るが、いずれも1個ずつしかもらえず数に限りがあるため、それ以上欲しい場合は課金するしかない装備。

効果は図鑑説明文にもある通り轟沈から護る。一旦轟沈演出が流れた後ダメコンが発動し、轟沈寸前のHP(最大HPの2%という報告も有り)に復旧、その戦闘中の轟沈から護る。ただし、応急修理女神と違い、復活しても上記の通り大破状態なので戦力としては期待できない。燃料・弾薬の回復もなし

発動後は装備スロットから消失するため、そのまま進軍すれば次の戦闘では轟沈の危険があるので気をつけるよう。

 

元ネタは、各国海軍に存在するクルーたち。応急修理専門のクルーというのは基本的に存在せず、本来任務である戦闘等から一部人員を割いて応急修理にあたる。

「装甲」というのが「喰らってもダメージにならない」よう受け止める装備であるのに対し、「ダメージ・コントロール」とは「受けたダメージが広がらない・全体の手遅れにならない」ように閉じ込める装備やリアクションのことである。

現代では敵の砲弾・ミサイル等を撃ち落としたり(ハードキル)、チャフやフレアで妨害(ソフトキル)する技術が登場し、艦の運動性を落とし建造費を嵩ませる装甲は廃れた。
一方でダメコン技術は飛躍的に進歩し、ダメコンこそが現代の装甲と言われることもある。

ダメコンとは大きく分けてハード面ソフト面の2種類ある。
防火隔壁や消火装置といったハード面、人員配置やマニュアル、日々の教育といったソフト面の2種類。

ハード面で意外と重要なのが材質。ダメコンが進んでいる国では、布切れ一つ取っても不燃性や難燃性のものを採用するなど徹底されている。一方進んでない国は木材を使っていたりする。

そしてもう一つ、艦内配置も重要。被弾しやすい位置に弾薬庫や重要設備があるかないかでは被害が天と地ほども違う。しかし被弾しやすい場所はどこ?というデータは実戦以外で得るのは難しい。昔のように重要設備を装甲でガチガチに固めるわけにはいかない。

この2点は後述の「シェフィールド」と「スターク」の差につながった。

また、艦これのダメコンは「要員」とあるので、ソフト面の方。妖精さんが艦娘を護るために日々訓練・教育をし、備えているのだろう。

 

現実のダメコンは最高軍事機密のひとつである。その国のダメコンを知るということはその国の弱点を知るということと同義だからである。

現実でダメコンに強いといわれているのは米海軍海上自衛隊。これは太平洋戦争で大規模な海戦を行い、その時の教訓を生かしているから。

逆に弱いとされているのは欧州各国海軍(と海軍運用経験が短い途上国)。第二次大戦時に大規模な海戦をあまり経験していないため、つい最近までダメコンというものがなってなかったとされる。

実際、1982年のフォークランド紛争のとき、英海軍の駆逐艦「シェフィールド」が1発の対艦ミサイル(不発弾)によって火災が発生。艦内にある可燃性材料に引火・延焼し、沈没した。これを教訓に欧州でもダメコンに関する認識が強まった。(因みに不発だったのに火災を起こしたのは、ミサイルのロケットエンジンの炎によるもの。)

一方米海軍は、1984年のイラン・イラク戦争中にフリゲート艦「スターク」が対艦ミサイル2発被弾した。しかしダメコンが迅速・適確だったおかげで沈没を免れている。
かなりの人数が死傷し、凄まじい火災と、漏水や散水などで15度以上傾斜するという極限状態であったが、それを持ち直したダメコン能力は特筆すべきである。

それほどに重要なのがダメコン。妖精さん頑張ってっ!

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