図鑑No.044 九四式爆雷投射機
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装備図鑑
標準的な対潜装備である爆雷投射機。上位互換の三式爆雷投射機はかなり手に入れにくいため、数が揃わない場合はこちらが主力の対潜装備となる。
対潜の攻撃力は艦娘の素の対潜値より装備の対潜値の方が反映されやすく、爆雷やソナーを装備すれば数値以上に対潜攻撃力が上がる。
ちなみに水上機母艦にも装備できるが、水上機母艦は瑞雲を装備していないとそもそも対潜攻撃ができないので注意。 つまり瑞雲の対潜攻撃力を底上げする効果があると考えられる。
元ネタは日本海軍の「九四式爆雷投射機」で、通称「Y砲」。Y砲とは両舷用爆雷投射機全般を指すものなので九四式だけがY砲と呼ばれていたわけではない。ちなみにYとは投射機の見た目がYだからである。K砲(=三式爆雷)も、同様に見た目がKだから。
1934年頃に制式採用された両舷用爆雷投射機で、日本の駆逐艦に装備され一番多く普及した投射機。イギリスのソーニクロフト社製のY砲を参考にして作られた。イギリスは世界で初めて爆雷を作った国である。
最初期の爆雷は、ドラム缶のような形をした爆雷を艦尾につけたレールからゴロゴロ転がして海に落とすと言う方法だった。しかし、この方法では艦が航行した線上にしか撒けず、海中を上下左右に動く潜水艦に当てることなど出来なかった。
そこで作られたのが爆雷投射機。投射方法は拳銃に似ている。発射火薬を燃焼させてそれで発生させたガスの圧力で爆雷が飛び出す。なお、爆雷は広い範囲にばら撒かなければならないため、投射機と投下軌条を組み合わせて装備させることも多い。
九四式爆雷投射機で使用する爆雷は九一式一型、九二式、九五式、および二式爆雷の4種類。(形はどれもドラム缶みたいな感じ)
九一式一型、九二式、二式爆雷は重量約160kgで、九五式のみ重量が約95kgと軽い。軽い分だけ威力は下がるが、射程は伸びた。
また、九四式の次発装填時間はたったの5秒程度であったため連続して投射することができた。なお、これは両舷用ではあるものの必要に応じて片方ずつ撃つことも可能である。
この爆雷投射機によって、水上艦艇は潜水艦に対する有効な攻撃手段を得ることが出来た。これで効率よく潜水艦狩りに…!
と行きたかったのだが、当時の日本海軍は魚雷開発にお熱で、対潜兵器の開発や改良が遅れ・おざなりになった。そして大戦が開始されたのだが…。
結果は多くの方もご存知の通り、アルバコアなどを代表として潜水艦にボコボコにされることとなる。。
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