図鑑No.021 零式艦戦52型
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最終更新日:2014/01/15
装備図鑑
零式艦戦21型の上位装備。正規空母や軽空母が改造の際に持ってきてくれるので数は揃えやすい。
ただし、史実を反映してか21型と比べて対空が+1しか変わらないので、出来ればさらに上位である紫電改二や烈風へと替えて行きたいところ。ただし、こちらはレア度が高く出にくいので、根気強く開発する必要がある。
元ネタは、「零式艦上戦闘機52型(A6M5)」。帝国海軍の有名な戦闘機、零戦(ゼロ戦)の事実上の最終形。派生のタイプも含めると、約6000機と零戦の中でも最も生産された量産機である。
“事実上の“というのは、零戦の最終的な量産型は零式艦戦62型(爆戦)だが、名前の通り艦爆。純粋な戦闘機(ゼロファイター)としては64型が正式採用された最後の形式だが、こちらは量産に移る前に終戦を迎えている。
大戦初期には圧倒的だった21型も、中期以降は零戦の研究や戦術が進められ、劣勢を強いられるようになった。
また、運動性が良いと言われる零戦だが水平方向の旋回は意外と苦手なことと、急降下中に空中分解する危険があり急降下する相手に逃げられるという弱点があった。
これらの問題を解決しようと度重なる改修が行われ、完成したのがこの52型である。
具体的には、
・主翼を短くして折り畳み機構を廃止し旋回と急降下の弱点を改善。
・エンジンはより強力なものを積み、エンジンの排気すら加速に利用する推力式単排気管(ロケット式排気管)という設計を採用。
・機銃を改良。防弾タンクも装備しささやかながら防御力の向上も行われている。また、後期の52型は防弾ガラスや自動消火装置も搭載された。
などがあげられる。
だがこの改修の結果、新米パイロットには扱い難い機体になってしまった。配備が始まったのは多くの熟練パイロットを失ったミッドウェー海戦後である。防弾装備により機体の生存性は上がったものの、戦況はそれ以上に厳しく、新米パイロットが経験を積んでベテランとなれるような状況ではなかった。
本来52型は実用化が遅れていた後継機の繋ぎとして開発されたのだが、後継機である烈風などの開発は遅れに遅れたため、結局最後まで騙し騙しで使い続けられた。
尾翼の機番は見え難いが、653-111。
第六五三海軍航空隊大分基地所属機。パイロットは藤井四方夫一等飛行兵曹。台湾沖航空戦に出撃、未帰還。
ちなみに、六五三空は日本最後の母艦航空隊でマリアナ沖、レイテ湾を戦い、ほとんど戦果を挙げることなく壊滅した悲運の部隊である。
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