図鑑No.153 大鳳
公開日:
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最終更新日:2014/03/07
艦娘図鑑
進水:1943年
全長:260,6m
全幅:27,7m
速力:33,3ノット
CV:能登麻美子
台詞等から見る史実
2013/12/24より実装された”大型建造“と共に実装された艦娘。この大型建造にて手に入る。
イラストは、『ストライクウィッチーズ』や『ガールズ&パンツァー』等のキャラクター原案で知られる島田フミカネ氏。
「100万人突破記念」の艦として早い段階から絵師さんの名前も、本艦が実装されることも予告されていた。
装甲空母という初の艦種であり、他の空母と違い中破でも艦載機を飛ばすことが出来るのが特徴。
改造前は搭載数は61機と一部の軽空母よりも少ないが、改造後は大幅に強化される。
改造後については大鳳改の図鑑で。
また、史実に基づき「運」の値が陸奥を差し置いて、最低値(初期値2)をマーク。まさに不幸空母。
艦これでの彼女は”装甲”空母を表してか、後述の格納庫の減少を表してか胸部は薄め。
提督LOVE勢で、仕事終わりにお酒を勧めてくれたり、寝顔を見て「可愛い」と言ったりしている。
声優は、公式での発表までは確実ではないが、おそらく能登さん。(動画でボイス聞いてきた。)
史実では、初陣で魚雷1発で沈んでしまっており、その後の空母の教訓(特に防火対策)として必ずといってもいいほど引き合いに出される艦。運の値はこれが原因。
翔鶴型をベースに、飛行甲板に装甲を施したのが「大鳳」。
大鳳の建造計画がなされる頃には、急降下爆撃機が発達しており、それまで無防備だった飛行甲板は、爆撃で簡単に発着能力が奪われてしまう状況だった。爆撃に耐えうる飛行甲板にしようというのが大鳳建造のコンセプト。
飛行甲板の装甲化による重心の上昇を避けるため、格納庫の容積は少なく、ベースの翔鶴型に比べて搭載機数は少ない。(実際にはそこまで容積が減ったというほどでもなく、新鋭機の大型化が搭載数の減少につながったとも。)
そして初陣のマリアナ沖海戦。
上述の通り、雷撃を1発被弾。この時、撃った潜水艦はまたもあいつ「アルバコア」。
ちなみにこの時、大鳳に接近する魚雷は2本あり、1本は小松幸男兵曹長の「彗星」が自爆突入して阻止している。彼女の20時の時報ボイス「あの彗星のこと?そうね。忘れたことはないわ。」の「彗星」はこの彗星のこと。
しかし犠牲むなしく、残った1本が母艦に被弾してしまった。
この雷撃では傾斜も起きず、前部がやや沈下したのみで、戦闘続行可能だったが、この被弾により艦載機燃料用ガソリンタンクを損傷、漏出したガソリンが気化し艦内に充満した。
この充満した気化燃料(ガソリン)に戻ってきた艦載機の着艦衝撃で引火・爆発して「大鳳」は沈没した。
この顛末にはいくつもの不運が重なっている。
・日本の空母は、日本近海の荒天や艦載機の塩害対策として格納庫に閉鎖式を採用していたこと。(アメリカは開放式)
・被雷による衝撃で艦載機用エレベーターが故障し、急遽エレベーターの上に机等を積み上げて応急修理とした。これにより艦内最大の開口部を自ら塞いでしまったこと。
・このエレベーター開口部を塞ぐことに総動員され、ガソリンタンクの修理が後回しにされたこと。
・また、一説には、ガソリンタンクの溶接自体に不具合もあったとされる。(ガソリンタンクの溶接に「大鳳」では電気溶接も部分的に取り入れられたが、当時の電気溶接は強度に問題があり、継ぎ目の溶接に不具合があった。)
彼女の艦これでの運の低さ、また台詞で「ガス」「燃料庫」「引火」などを気にしているのはこの史実に基づいている。
これを教訓に瑞鶴などの生き残った空母には防火対策が施され(瑞鶴改の図鑑参照)、この喪失は科学技術振興機構(JST)のまとめた失敗知識データベース「失敗百選」に選ばれている。
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