図鑑No.7 加賀
公開日:
:
最終更新日:2013/12/16
艦娘図鑑
「加賀」は未完成戦艦を改装した大型空母。
赤城と共に一航戦として活躍した。
進水:1921年
全長:238,5m
全幅:29,6m
速力:27,5ノット
CV:井口裕香
台詞等から見る史実
元々は八八艦隊計画で長門型に次ぐ3番手として計画された加賀型戦艦の1番艦。
しかし軍縮により建造は中止。「加賀」は解体され、条約によって巡洋戦艦から航空母艦へと改造される「天城」「赤城」の材料となることが決定した。
ところが1923年の関東大震災により「天城」が竜骨に致命的な損傷を受けて破棄されることとなり、急遽代艦として改造されることとなった。
名前の由来が加賀国という旧国名なのは元が戦艦だったため。
こうして空母としての道を歩むことになったわけだが、元々は戦艦、さらには解体予定だったものを改造したため竣工時のポンコツさは異常。
赤城との比較のために艦尾排煙方式(煙路を両舷に沿って艦尾まで導き排煙するという方式)を採用するが、煙路に隣接する区画の室内温度が40℃にも達するという居住性とかいうレベルじゃない状態に。
さらには、艦尾から排出される煙が気流を乱して航空機の着艦を阻害した。
全長も空母としては足りていなかった上に、赤城同様の三段式甲板まで配備。当然こちらの三段式甲板も艦橋と20cm砲により使用不能。
さすがにあ艦これということで、日本海軍史上1~2を争うほどの大改修が行われる。
問題だらけの排煙方式は赤城と同じ弯曲煙突式に。
甲板は中下段を廃止、単層甲板になる。この際に航空機の格納スペースも増加し搭載数も大幅に増えた。ちなみに、格納スペースは以後に完成した日本の空母を含めても最大の広さで、当時の航空機で最大103機の運用が可能だった。
こうして空母として完成した加賀は赤城とともに一航戦として活躍。
元が戦艦だったこともあり、改装後でも速力に問題が残り他の空母との行動に支障もあったが、一方では航続力や積載力が大きかったことで作戦立案しやすい長所があったので、優先的に作戦参加が決められることも多かった。
船体の揺れが少なかったことや広大な飛行甲板、その甲板の位置の高さ(21,7m)などから使いやすい空母であったようで、特に戦闘機の搭乗員からの評判は良かった模様。
搭乗員といえば、艦これでの加賀さんが五航戦に辛辣なのは史実で一航戦の搭乗員たちが錬度の低い五航戦搭乗員を見下していたことに起因している。
ちなみに一航戦搭乗員の錬度が異常だっただけで、五航戦の搭乗員も欧米では教官クラスの錬度だった。
加賀の最後は赤城と同様ミッドウェー海戦。
ミッドウェーについて詳しくは赤城の図鑑参照。
この海戦で加賀は日本空母では真っ先に、そして一番多く被弾した。
特に艦橋のそばにあった航空機用ガソリンを満載した給油タンク車に命中した一発は大爆発を引き起こし、爆風で艦橋を吹き飛ばした。
艦長以下幹部のほとんどが戦死。
さらに格納庫に散開していた魚雷や爆弾にも次々と誘爆し炎上。まもなく沈没した。
ちなみに史実とは何の関係もないが私の嫁候補No.1である。
Link
-
週間人気記事