図鑑No.11　吹雪

特型駆逐艦の1番艦。

艦これの主人公（？）である。

進水：1927年

全長：118,5m

全幅：10,36m

速力：38,0ノット

CV：上坂すみれ

 

台詞等から見る史実

吹雪は特型駆逐艦の吹雪型ネームシップ。

吹雪型とは吹雪～電までの特型24姉妹という大家族。

実際には全てが同型ではないため、Ⅰ~Ⅲ型までを書類上の分類である特型駆逐艦と呼ぶ。

軍縮により、戦艦や空母に厳しい制限がかけられたので、条約制限を受けない小型の補助艦艇を充実させる方針が打ち出される。このことによって建造された駆逐艦が本艦。

 

二段式の甲板や凌波性能を追求した船形による航海性能、艦橋を露天式から密閉式に改めるなどの居住性の改善、排水量に対して重武装など結構すごい艦。当時の列強各国の駆逐艦事情に衝撃を与えた模様。

酸素魚雷こそ装備していなかったが、太平洋戦争では水雷戦隊の主力や空母護衛、輸送船団護衛など各所で活躍した。

そのため多くの作戦・海戦に参加した結果、損害も多く、建造された24隻の中で終戦まで生き残った艦は「潮」と「響」のみ。

 

 

この吹雪も多くの海戦に参加。ミッドウェー海戦の主力部隊やガダルカナル島輸送作戦などにも参加している。

吹雪の最後となった海戦はサボ島沖海戦。

旗艦「青葉」の五藤少将が敵艦を味方輸送艦と誤認するという致命的なミスを犯す。

吹雪はその敵味方の識別のため、距離1500という最も接近した場所にいた。

結果、米重巡「サンフランシスコ」から照射を受け、艦隊の集中砲火を浴びることとなり轟沈した。

 

割りと青葉のせいな気もするのだが、恨み言の一つも言わない吹雪さんはさすが主人公である。

 

艦これではログイン画面などの中心にいることから「主人公」っぽいのだが、影が薄く「主人公（笑）」なんて呼ばれてしまっている子である。

ただ、そのことで逆にキャラが立っているとも言えるので案外悪くないかもしれない！