図鑑No.019 九六式艦戦
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最終更新日:2014/01/15
装備図鑑
空母の初期装備として手に入ることが多く、艦戦の中ではステータスは最弱。旧型機ゆえの反映。
零戦21型、52型が比較的手に入りやすい装備であるため、艦攻や艦爆の初期装備と比べるとさらに出番が少ない。
元ネタは、三菱製の「九六式艦上戦闘機(A5M2b)」。機体番号や形状から、改良型の2号2型だと推測される。
開発に当たっては九試単座戦闘機として三菱航空機と中島飛行機とが競争試作を行い、三菱・堀越二郎技師設計の本機が採用された。
当時は複葉機と単葉機(その名の通り、揚力を得るための主翼が1枚か2枚以上かということ)の過渡期であり、単葉機の実用化は一流国の証でもあった。帝国海軍初の全金属製単葉機というだけに留まらず、独自の設計思想と革新的な技術を盛り込んだ航空史に残る機体。
特に、沈頭鋲(皿リベット)を全面的に採用することで機体表面の凸を廃し、空気抵抗の大幅な低減に成功したことは有名。
テスト飛行では、海軍要求の「当時新鋭機であった九五式艦上戦闘機(複葉機)の最高速度352km/hに準ずるスペック」を大幅に上回る451km/hを記録。驚くどころか計器の故障や気象条件を疑い、軍のパイロットが試すまで性能を信じてさえいなかったという。
後継機の開発が珍しく(?)成功した機体で、太平洋戦争開始の頃の1942年末には概ね更新が完了したため、第一線から退いた。そのため大戦において目立った戦果はないが、日中戦争初期(日華事変)での活躍は凄まじいものがある。 敵機が旧式ではあったとはいえ、27機vs78機という劣勢の中で損害2機のみ、撃墜51機の圧勝。それ以降は航空戦を挑まれること自体がなくなり、飛んでくる敵機がいなくなったなんてエピソードも。
ちなみに描かれている機体は”3-108“。第一二航空隊所属機、青木恭作1等兵曹搭乗。
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